【質問】

神が人類のために御子を捨てられたというのは神が御子よりも人類を愛されたということでしょうか?

聖楽宣教センターの回答です。

人類の救い、伝道は人類に向けられた神の愛に基づいている。神にとって救いは最大の目的ではない。
神にとって最大の目的は御子を栄光の相続者として立てることである。そのために、神は御子のためにすべてのものを造られた。御子なしに立てられたものはひとつもないし、御子のために立てられていないものはひとつもない(ヘブル1:1~3)。神は裁きの権勢を御子に与えられた。そして、御子にすべての悪を滅ぼさせ、御子を義なる王の御座に着かせた。
人類は神の働きに必要な被造物である。それゆえ、神は人類に特別な恵みを与えて救いを受けさせた。これは御子とともに神の御心のために働いた者に施された恵みであった。主を妨害したり信じなかったり無視したりする者にはこの恵みが与えられなかった。
もう一度、強調するが、これはすべて永遠の前に予め定められたことであった。神は栄光の天に御子のための御座を置き、御子をその御座に着かせた。それによって神の御名があがめられ、神の栄光が永遠になった。神はこれを永遠の前に予め定められたのである。それゆえ、御子の名を無視する者は神の栄光の目的に反対する者であり、当然に裁きを受ける者である(ヨハネ3:18)。
救い、伝道は恵みとして与えられたものである。救い、伝道が目的であったのならば、人類は100%、救いを受けたであろう。しかし、そのようにならなかったのは救い、伝道が恵みとして与えられたためであった。それゆえ、伝道を受けてその方の御心通りに出て来る者だけが救いを得る。

(金箕東キムキドン 著 『伝道原理』「6. 伝道の根拠」より)