【質問】
悪霊を追い出したのちに再び入って来ることができないようにするためにはどのようにすればいいのでしょうか?
悪霊を追い出したのちに再び入って来ることができないようにするためにはどのようにすればいいのでしょうか?
神の御子を信じない者はすでに罪に定められた者です。罪に定められた者に現われるのは呪いです。悪霊は呪いを受けた存在です。それゆえ、主は「のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に入れ。」といわれました。
呪われた霊が人の中に入って行けば、その人の精神と体は自然と呪いを受けるようになります。旧約聖書に出て来る呪いという言葉と新約聖書に出て来る悪霊という言葉は実際には一つです。呪われた霊が心に入って来たために、心は呪われるしかありませんし、呪われた霊が肉体に入って来たために、肉体は呪われるしかありません。それゆえ、私たちは気を引き締めて、悪霊が自分の体から出て行ったのちには、絶対に二度と入って来ないように徹底的に警戒しなければなりません。
悪霊は自分が死んだときの状態を自分の属性としてもっています。例えば、足が折れて死んだ悪霊は人の中に入って行って、自分と同じ方法でその人の足が折れるようにします。目の見えない悪霊は人の目を見えなくし、貧しい悪霊は人を貧しくし、腰が曲がった悪霊は腰が曲がるようにし、口のきけない悪霊は口をきけなくします。このように忌(い)むべき悪霊が自分の体から出て行ったのであれば、二度と自分の体を犯されないように目を覚ましていなければなりません。
人々が悪霊を追い出したのちに再び侵入を許すのは「悪霊が出て行ったとはいうが、依然としてすっきりしない。私は病人だ。」という否定的な考えに執着するためです。それゆえ、悪霊が再び入って来ないようにするためには、呪われた考えから先に追い出さなければなりません。
(金箕東 著 『悪魔論(中)-惑わしの霊とは』より)