【質問】
不従順すれば、聖霊が離れてしまうのでしょうか?
不従順すれば、聖霊が離れてしまうのでしょうか?
聖霊は一度、人に内住されると、二度とその人から離れることはありません。紙の上に石が置いてあれば、風が吹いても飛んでいかないように、救いを受けたのちに聖霊が内住されれば、イエス・キリストを主と認める信仰は揺れ動かないで永遠に固定されます。これを「聖霊の証印」といいます(エペソ1:13)。草原で牛や馬を育てる者はそれが自分の所有であることを証明するために、火で焼いた焼きごてを使って牛や馬などの家畜に特定の模様を焼きつけます。このように一度、家畜に焼きつけられた火印の跡は牛や馬が死んだのちにも消えないために、所有者が誰であるのかを知ることができます。イエスを救い主と信じて認める者に聖霊が臨まれるのはこのように証印を押すようなものです。聖霊によって証印を押された者の信仰は変わることがありません。
例えば、子どもがどんなに親の心を痛めつけたとしても、親と子どもの関係が切れてしまうことはありません。これと同じように、聖霊によって証印を押された者が不従順によって神を喜ばせることができなかったとしても、その人が神の子であるという事実が変わるわけではありません。その人が不従順することはあっても、イエス・キリストを否定することはできないためです。
ある人が「イエスが何の役に立つのか? イエスは初めから存在しなかった。すべてが偽りだ。」といって、イエスが神の御子でおられることを否定するのであれば、その人は初めから証印を押されていなかった者に違いありません。その人が病気を治したとしても、それは神がその人を選んでしばらくの間だけ賜物を提供して自分の働きを進められただけです。
(金箕東 著 『聖霊を知ろう』「10. 聖霊の賜物と内住 」より)