【質問】
聖霊を受けてこそ、救いを受けることができるのでしょうか?
聖霊を受けてこそ、救いを受けることができるのでしょうか?
ヨハネの福音書3章16節は「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」といいました。イエス・キリストの功労には傷がありません。その方の功労だけでも救いは完全になされます。
「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。」という使徒の働き2章38節の御言葉通りに、イエスの功労を受け入れたのと同時に救いは完全になされました。助け主の聖霊が私たちに臨まれるのは私たちにイエスの功労を受け入れさせて救いを受けさせるためではなく、すでに救いを受けた私たちの中でイエスを証しする働きを助けるためです(ヨハネ7:38~39)。
多くの人がイエスの働きは考えないで、ただ「聖霊が私を助けてくださる。」とだけ考えます。しかし、聖霊は人の働きではなくてイエスの働きをなさる方です。もう一度言うと、イエスは父の働きをなさいますし、聖霊はイエスの働きをなさいます。父なる神は御子を罪のあるかたちでこの世に遣わして十字架で死なせました。もちろん神がその方を死んだ者の中から生かされましたが、この世は依然としてイエスを罪人と考えています。まさにこのようなイエスの汚名をすすぐことによって神に栄光を帰すのが聖霊の働きです。このように聖霊はイエスの弁護者であって、私たちの弁護者ではありません。
(金箕東 著 『聖霊を知ろう』「4. 聖霊はイエスの弁護者」より)