【質問】

聖霊を妨害すれば、救いを受けることができないのでしょうか?

 

聖楽宣教センターの回答です。

人が一生涯、凶悪な罪を数多く犯したとしてもそれらの罪はすべて赦されます。また、神が人類の罪を贖うためにこの世に遣わされたイエス・キリストを冒瀆したとしてもその罪の赦しを受けることができます。しかし、言葉によってでも聖霊に逆らったり聖霊を冒瀆したりするのであれば、その罪は赦しを受けることができません。これは聖霊に逆らったり聖霊を冒瀆したりする罪に対しては贖いの方法がないためです。神はこの世に存在するすべての罪のために自分の御子を贖いのいけにえとして与えられましたが、聖霊に逆らったり聖霊を冒瀆したりする罪のためには贖いのいけにえを与えられたことがありません。
ある人は自分が聖霊を冒瀆したとは知らなかったと言い訳をします。もちろんわざと聖霊を冒瀆する者はいないでしょう。しかし、知らないうちに冒瀆したからといって、罪とならないわけではありません(ローマ2:12)。人々は自分の考えを基準としてすべてを判断しようとします。それで、「聖霊を冒瀆したとしても悔い改めたのであれば、赦してくださるべきではないか。」と考えます。しかし、重要なのは自分の考えではなくて、主の考えです。
聖霊を冒瀆したからといって救いを受けることができないわけではありません。救いはどこまでもイエス・キリストの功労によって受けるものです。しかし、救いを受けた者であってもイエス・キリストが聖霊によって語られた御言葉に従わないのであれば、必ずそれによる結果を負わなければなりません。
それゆえ、イエスは「だれかが、わたしの言うことを聞いてそれを守らなくても、わたしはその人をさばきません。わたしは世をさばくために来たのではなく、世を救うために来たからです。わたしを拒み、わたしの言うことを受け入れない者には、その人をさばくものがあります。わたしが話したことばが、終わりの日にその人をさばくのです。」(ヨハネ12:47~48)といわれました。イエス・キリストを救い主として迎え入れた者がその方の御言葉に完全に従わなかったからといって、それによって救いを受けることができないわけではありませんが、その御言葉に従わなかったことに対しては必ず裁きがあるのです。
聖霊を冒瀆するのも同じです。ある人がイエス・キリストを信じたのちに聖霊を冒瀆したとしましょう。その人は信仰によって救いを受けますが、聖霊を冒瀆したことに対しては必ず裁きを受けるようになります。

(金箕東キムキドン 著 『聖霊を知ろう』「1. 聖霊についてのイエスの紹介」より)