【質問】

キリスト者は聖書に記録されたすべての内容が真理であると信じているのでしょうか?

聖楽宣教センターの回答です。

聖書には神の御言葉が記録されているが、聖書の記録すべてが真理ではない。すべてが霊感によって記録されたものではあるが、聖書には信じない者が語った言葉もあるし、ピラトの言葉もあるし、サタンの言葉もあるし、悪霊の言葉もあるし、預言者の言葉もあるし、弟子たちの言葉もある。このような記録はさらに完全なイエス・キリストの御言葉を探し求めさせる。
イエス・キリストが公生涯の期間中に教えられた御言葉が真理である。聖書は「というのは、律法はモーセによって与えられ、恵みとまことはイエス・キリストによって実現したからである。」(ヨハネ1:17)といった。真理はイエスの口によって伝えられた神の御言葉である。イエス・キリストは自ら語ったのではなく、父から聞いた御言葉を語られた。父なる神が直接、御子イエス・キリストに語られた御言葉、そして、イエスが父なる神から受けて語られた御言葉を真理という。イエスは「わたしは、自分から話したのではありません。わたしを遣わした父ご自身が、わたしが何を言い、何を話すべきかをお命じになりました。わたしは、父の命令が永遠のいのちであることを知っています。それゆえ、わたしが話していることは、父がわたしに言われたとおりを、そのままに話しているのです。」(ヨハネ12:49~50)といわれた。

(金箕東キムキドン 著 『真理と自由』「2. 真理と自由」より)